原子力を考える演劇
原子力を考えさせてくれる『アトミック・サバイバー〜ワーニャの子どもたち〜』という演劇を昨夜、高知県立美術館ホールで観ました。
おみごと!!でした。
2007年初演、再演ツアーの初日が高知市だったそうです。
■『アトミック・サバイバー〜ワーニャの子どもたち〜』再演
http://scs-site.net/news
■『アトミック・サバイバー 〜ワーニャの子どもたち』全国ツアー決定/JANJAN
http://www.event.janjan.jp/0809/0809207714/1.php
秋には脂がのってくる「もどり鰹」は、再処理工場の放射能で汚染されて「被曝鰹」になるのではないか・・なんて高知ネタも用意されていて、なかなか笑わせつつ、考えさせられる演劇でした。
図や文章で説明されてきた核燃料サイクルを、さまざまに工夫された小道具を用いて役者さんが身体を通して表現していて、子どもたちでもよく分かったことでしょう。もっと観客数が多ければよかったのに・・・
被曝労働の過酷な実態を実体験を通して暴いたルポ『原発ジプシー』を素材としていたことも、心に響きました。被曝労働無しに成立しえないという理由だけで、原発は止めてほしいと考えていますから。
アフタートークで知ったのですが、演劇のもつ身体性が労働を表現するにふさわしいと考えたのだそうです。
これから、神奈川、北海道、福島とツアーが続くそうです。
不条理な原子力政策を告発する媒体が、このように愉快な形で展開していくのは、ほんとうに嬉しいです。
高知市の場合、高知県(立美術館)と文化庁が主催したというのもいいですね。
■『アトミック・サバイバー〜ワーニャの子どもたち〜』/高知県立美術館
http://kochi-bunkazaidan.or.jp/~museum/atomic/atomic%20survivor.html
《写真は四万十川/中島健蔵さん撮影》
写真は【禁転載】でお願いいたします。
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