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2008年8月 1日 (金)

オカザキ監督からの伝言

昨夜のNHKハイビジョン『ヒロシマナガサキ』を88歳の父と観ました。「可哀相なのう。おらあ、しまいまで、よう観ん」とか言いながらも観終わって、「こらあ(これは)、全人類が、観なあいかんのう(観ないといけないね)」と感想を一言。そして、自主上映の準備に日々奔走している私を、深く理解したようでした。

昨年12月、高校生小夏さん主催の上映会にオカザキ監督から届いたメッセージを、あらためてご紹介しましょう。

Kyoko_imori《写真は居森清子さん/
映画「ヒロシマナガサキ」より
(C)2007 Home Box Office,Inc.All rights reserved》

【以下転載】
■『ヒロシマナガサキ』を制作したスティーヴン・オカザキからのメッセージ

アメリカ人がヒロシマやナガサキについて話すと、ほとんどいつも原爆投下の決断の是非をめぐる議論になってしまいます。はたして日本の降伏拒否を理由に、原爆投下が正当化されるかどうか、またどれだけの数のアメリカ人と日本人の命がそれによって救われたのか、などなど。

一方、日本人が話すときは、原爆投下と、戦時下の日本によるその他の行いとを切り離してしまうことが多いのです。まるで日本人は罪のない戦争被害であり、故意に参戦したのではなく、侵略者でもなかった、と言うかのように

どちらの国も、失われた命や苦しみに対する自らの責任を避けて語りたがります。アメリカ版の物語では、ヒロシマやナガサキの人々の苦しみが無視されています。日本版の物語では、第2次大戦下の中国や韓国、フィリピンや沖縄の人々の苦しみが無視されています。

メディアは、被爆者のことを犠牲者かヒーローであるかのように描き出します。そうではありません。彼らは何とかして生きのびた普通の人々です。同じ状況下で被爆して生き残った人もいるし、無くなった人もいます。爆心から何キロも離れたところで亡くなった人もいれば、爆心からほんの数ブロック先で被爆して、今も生きている人もいます。残酷な人もいたでしょうし、親切な人もいたでしょう。でも生き残ったこと自体は、その人が善良な人間だったかどうかとは無関係なことなのです。

この映画の中の被爆者を見て、あなたのおじいさんやおばあさんのような年配の方々の話だと考えないでください。彼らが手に持つ若い頃の写真を見てください彼らが話す物語を聞いてください当時の彼らはあなたと同じでした。背が小さかったり高かったり。そんな彼らがあの朝起きてごはんを食べ学校に向かい、空を見上げたその瞬間、突然人生がそれまでとは違うものになってしまったのです、永遠に

彼らに起きたことは、私たちにも起こりうるのです。1945年には、爆弾は三つしかありませんでした。今日、広島型原爆の40万発に相当する、何万という核兵器が世界には存在します

これは、過去についての映画ではありません。未来についての映画です
あなたは、どのような未来を望みますか?
【転載終わり/下線は転載者】

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コメント

初めまして。
昨日TBだけさせて頂きましたが、コメントとトラックバック頂き、有難うございました。

>お父様の「可哀相なのう。おらあ、しまいまで、よう観ん」とか言いながらも観終わって、「こらあ(これは)、全人類が、観なあいかんのう(観ないといけないね)」

という感想、本当に気持ちが伝わってきました。

また、スティーヴン・オカザキ監督のメッセージもこころに響きます。

>どちらの国も、失われた命や苦しみに対する自らの責任を避けて語りたがります。

本当に、その通りだと思います。

こちらの記事、沢山の人に読んでもらいたいと思う記事でした。
それで、リンクを貼って「関連おすすめ記事」として拙ブログで紹介したいと思うのですが、いいですか?

お返事待ってます。

投稿: 菜花 | 2008年8月 5日 (火) 06時47分

 テレビで見ましたが、凄い映画でした。あらためて思いました。若い人たちに見せないといけないと思いました。

 うちの子供にも鑑賞をすすめてみます。

投稿: けんちゃん | 2008年8月 1日 (金) 08時02分

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