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2008年5月15日 (木)

エネルギー・マイレージ

きのう、原子力発電に関するディベートを準備中の学生さんから、ブログに質問が届きました。
嬉しいことです。かつて看護学生たちと交流したときの愉しさがよみがえってきます。

■原子力発電は海あたため装置/2007年7月15日当ブログ記事
http://geki1015.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_0af7.html

Sora08511■質問

私は学生です。
今回、原子力発電に関連するディベートに使用する資料を集めるために、このブログを拝見させて頂きました。
2007年7月15日 (日)の記事の内容に関して、疑問点がありました。
文章中、中ほどで「原子力をすればするだけ、二酸化炭素を際限なく放出することになってしまう。」とありますが、なぜ、原子力を利用することで二酸化炭素が際限なく放出されるのでしょうか?
化石燃料を使った発電よりも原子力発電は、二酸化炭素の排出量が少ないと、東京電力や電気事業連合会などのサイトには載っていました。
ちょっと不思議に思ったので、コメントしていきます・・

■回答

「とある学生」さん、ご質問ありがとう。

東京電力や電気事業連合会など原子力推進側は、以前「原子力は二酸化炭素を出さない」と強調していましたが、最近は「原子力は発電過程で二酸化炭素をださない」と変わっています。

原子力発電の全体像をとらえてみましょう。南アフリカやオーストラリアのウラン鉱山での採掘から、米国での製錬、濃縮・加工、この国での原子炉建造、一部欧州での使用済核燃料の処分、欧州往復海路のテロ対策護送船団・・等々という全過程を通して、膨大な運搬エネルギー、セメントや鉄など資材にエネルギー資源を消費し、二酸化炭素を大量に発生しています。

日本列島の場合、不便な海岸線に立ち並んだ原子炉55基への道路を造り、核燃料を運び込み、高圧送電線を都会まではりめぐらせ、使用済核燃料は青森県六ケ所村まで特別仕様の大型運搬車で運び出しています。さらに、再処理後に発生する放射能が100万年間減衰しない高レベル放射性廃棄物を地層処分する(500メートルの穴を掘って50年がかりで埋める)となると、エネルギー資源をいったいどれだけ二酸化炭素に変えて放出してしまうことになるのでしょうか・・・

原子力発電は、エネルギーの地産地消ではありません。"フード・マイレージ"のように、運搬すべき材料(&ごみ)の重量と距離をかけあわせてみれば、エネルギーを作るためにエネルギーを大量消費してしまう実態、いかに効率の悪い発電方法であるか、お分かりでしょう。
原子力は、"エネルギー・マイレージ"を増やすばかりか、生態系とは共存できない放射性毒物(死の灰)を増やし続け、私たちの無自覚な電気の無駄遣いを日常化しているのです。


《写真は高知市の空にうすれゆく虹色の光/げき撮影》

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コメント

たかちゃん、コメントありがとうございます。

私もきのう、廿代町の地産地消玄米菜食食堂"まーる"で、フード・マイレージについて書いた雑誌記事のコピーを読んだばかりです。。その記事によると、「日本のフードマイレージは、米国の3倍、ドイツの5倍で、世界一ひどい」そうです。

みんなで、暮らしを見直さんといかんね。

投稿: げき | 2008年5月15日 (木) 10時37分

今日(15日)の8時にRKCラジオで放送していましたが、フード・マイレージ について、食料で、北海道で生産したものと、外国から輸入した食品との比較で、CO2が7倍違うと言っていた(外国からの輸入が7倍多い)
木材についても、国内の木で家を建てるのと、外国からの木を使って家を建てるのと、CO2が何倍(倍数をはすれました)か出るとのことです。

故に、地産地消でないと、と放送してました

以上

投稿: たかちゃん | 2008年5月15日 (木) 10時18分

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