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2008年5月 5日 (月)

転写される水の力

『アレクセイと泉』に描かれた世界と、現代のこの国の私たち暮らしぶりとでは、まったく違うと感じます。
人間は、あんなにも力強く、しなやかで、こころやさしく関わり合っていたのですね。この国の社会状況がいかに殺伐としているか、いかにたいせつなことを見失って生きているか、感じます。

Shimanto6【以下引用】
■転写される水の力

ベラルーシ共和国のちいさな村。

村の老人たちは、およそ生活するために必要なすべてのものを自分たちで作る。篭を編む、毛糸を紡ぐ、機を織る。農作業も、泉の修復工事も、何もかも自分たちでおこなう。その彼らの暮らしには「遊び」と「仕事」の区別はない。全部ひっくるめて「暮らし」なのだった。

いまも彼らはベラルーシ共和国の放射能の残るブジシチェ村において、静謐に水を湛える泉とともに暮らしているのだ。たとえようもなく質素に美しく、それにひきかえ、私のザマは何だ。正直に言って、落ち込んだ。偉そうに生活者面して生きているが、実際には何ひとつ生きていくために必要なことができないじゃないか・・と。

それでも、私は絶望していなかった。何の根拠もなく、ふつふつと自分のなかに生きる力を感じていた。

私のなかに「泉」が転写されてしまったのだ。映画を観終わったとき、すでに、私のなかにあの小さな村の「泉」が存在していた。水の力は、どんなハードディスクにもインストールできるアプリケーションのようなものだ。

汚染されることなく湧き続ける水のエナジーは、時空を越え、画面を越えて、観る者のなかに転写される。そして動きだす。
【『アレクセイと泉』パンフレットから抜粋引用】


《写真は四万十川/中島健蔵さん撮影》
写真は【禁転載】でお願いいたします。

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