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2008年4月29日 (火)

アレクセイの村

『アレクセイと泉』は、いつまでも余韻がこころに響く、素敵な映画でした。パンフレットを読みながら、あの映像とブジシチェ村の人びとの暮らしぶりを反芻しています。
■『アレクセイと泉』
http://www.ne.jp/asahi/polepole/times/sosna/alec/

Shimanto3【以下引用】
■画面に溢れる ロシア文学の香り/ロシア文学研究者

アレクセイの村は、トルストイが描いたイワンの村*そのものだ。・・・

もう僅かな人しか残っていない村では、アレクセイも年寄りたちも、たえず自然と言葉を交わす。ウマやネコ、ガチョウや魚に、歌うように語りかける。おそらく、柳や白樺、野原や泉にも。

アレクセイがカエルを見つけて「姫君」「美人だね」と呼びかけるのは、ロシアなら誰でもが知っている昔話「イワン王子とカエル姫」からきているのだろう。今でもロシア人は「うちのカエルがやきもちを焼くからなあ」などと言うことがあるようだが、人との会話に忙殺される都会人は、自然と会話する術をとっくに失っている。・・・

アレクセイの村では、働きながら歌をうたう。泣きたいときも、踊りあがりたいときも、うたう。その声が汚染された大地のうえを広がってゆく。・・ロシア人は歌なしでは暮らせない。

この村の人たちは自給自足だ。労働もお互いに助け合うだけだから、金が意味をなさない。だから「金を貯めて・・」などとは考えない。年金もすぐにウオトカになってしまう。まさにイワンの村だ(汚染さえされていなければ!)
・・・

ばかのイワンがいなくなり、利口な人間で溢れるようになった現代社会に対する、本橋成一監督の、物静かだが厳しい問いかけが迫ってくる。

*「イワンのばか」ーL・トルストイの作品。発表された当初、行政機関と教会から二重検閲で再刊禁止となる。理由は「現在の社会機構のすべてが一方的に非難されている」「この本は軍隊、金銭、科学、売買、皇帝のない国家の可能性と肉体労働謳歌の思想を展開している
【『アレクセイと泉』パンフレットから抜粋引用】


《写真は四万十川/中島健蔵さん撮影》
写真は【禁転載】でお願いいたします。

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