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2008年2月19日 (火)

断層過小評価は意図的か

一昨日のブログに「NUMOなど原子力政策推進側は、地震列島における原発震災の危険性をいつも過小評価しようとしている」と書きましたが、同日夕刻のTBS系列報道特集で原子力安全委員会のメンバーは「(原発を)造ることが前提でやっている」と明言、松田時彦東大名誉教授(だったと思います)は、「だいたい活断層なんて考慮したくない雰囲気ですからね」と語りました。
■TBS報道特集「軽視された活断層」:
http://www.tbs.co.jp/houtoku/index-j.htm

さらに、2月18日付高知新聞は、原子力関係者だけが断層に関する常識を「知らなかった」という奇妙さを、4段抜き記事で指摘していました。

この国は、住民の安全よりも国策をつらぬくというメンツの方が大切なのでしょう。あの戦争の頃とまったく変わらない政府の姿勢は、市民革命を経験していない私たちの未成熟の反映でもあるのでしょうが・・・

Muroto1■原発を造ることが前提でやっている

松田教授は、伊方原発のすぐ近くに世界有数の活断層/中央構造線があるとの懸念を示すと四国電力が「活断層があったとしても安全なようにつくります」と言ったと憮然としていました。
(2月17日/TBS報道特集より)

■国や電力会社/情報収集力に問題/原発周辺の震源断層

国や東電は、産業技術研究所/活断層研究センターの岡村行信副センター長が2000年に発表した論文で、「褶曲の下の断層」という考え方を初めて知ったと主張。・・だが岡村さんは「褶曲構造の下に断層があるということだけなら、何十年も前から知られていたはずだ」と指摘。・・論文は断層が「どんな形か」を問題にしていたという。

渡辺満久東洋大教授(地形学)は「遅くとも1970年代末以降、国内の研究者が複数の論文を発表している。80年代には常識だった」と話す。ほかの断層研究者も、海外で60年代に提唱され、80年代半ばまでには概念として確立されたと指摘。海上保安庁が80年代に作成、海底断層などを示した「沿岸の海の基本図」でも、この考えを採用している。

断層に関してあたりまえになっていた考え方。なのに、原子力関係者だけは「知らなかった」と言う。奇妙な構図だ。

国の審査など、原子力規制に関わる専門家の意見や研究でなければ、たとえ一流誌に掲載された論文でも、電力の反応は鈍くなる。

中田高広広島工業大教授(地形学)は・・国の安全審査に加わる専門家の・・人選の問題を指摘。「意見を言うだけとの意識があるので、専門家は責任をとろうとしない無責任審査体制だ」と批判している。
(2月18日付高知新聞内政面より抜粋引用/下線は引用者)


《写真は室戸岬/中島健蔵さん撮影》
写真は【禁転載】でお願いいたします。

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コメント

kayoさん、コメントありがとうございます。
メモをとらずに番組を見てしまいました。ネットではアウトライン映像だけでお名前を追認できませんでした。

投稿: げき | 2008年2月21日 (木) 16時29分

元・原子炉安全専門審査会の委員で、活断層研究の第一人者である松田時彦氏
ですね。
私もまだ見ていないのですが、録画デープを借りてみる予定です。

投稿: kayo | 2008年2月21日 (木) 15時51分

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