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2008年1月14日 (月)

子孫を苦しめる原子力

槌田敦さんの名著『エネルギーと環境』(1992年)、
10回目は、子孫を苦しめる原子力の4つの犯罪行為。

Muroto1■4つの犯罪行為

これまでの巨大文明は、メソポタミアやインダスのようにその土地を砂漠にし子孫から豊かな生態系を奪った石油文明は、同様の破壊を急速に行なっただけでなく、毒物を大量につくって子孫がほそぼそと暮らすことさえ許さない。なかでも原子力は、100万年という長期にわたって、子孫を苦しめる・・・

原子力「平和利用」の犯罪行為は、次の4つになる。このような結果を招くと承知しながら、原子力を使う罪は重い。

1 処理・処分の困難な毒物を製造する行為
2 毒物を取り扱い困難にする行為
3 人間集団の遺伝情報を狂わせる行為
4 子孫に毒物管理を強制する行為


■第一の犯罪

資源を利用すれば必ず廃物ができるこの廃物を捨てることができなければ、自滅する
原子力の「平和利用」が始まったとき、この問題はきわめて楽観的に考えられ、十分に薄めさえすれば、人畜無害になるはずとしていた。

放射性毒物の場合、遺伝子を狂わせる毒物であるから、薄めて捨てても影響は変わらない。遺伝子を突然変異させる確率は、この遺伝毒物の濃度に比例する。濃度を半分にし、1人の人間の突然変異の確率を半分にしても、その代わりこの毒物の溶液の体積は倍となり、倍に人間に影響を及ぼす。半分の倍は1であり、全体として突然変異発生の期待値は変わらない

では、環境の外へまとめて捨てる方法はどうか。この場合、毒物が漏れ出さないようにする必要がある。液体のままでは危険だから、固化し、水に溶け出さないことが条件である。しかし、そのような水に溶け出さない固化方法は結局は存在しない
(第3章 もともと虚構の原子力発電 p184〜186/下線は引用者)


《写真は室戸/中島健蔵さん撮影》
写真は【禁転載】でお願いいたします。

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