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2008年1月27日 (日)

刑事警察力の低下と裏金問題

警察の組織的裏金づくりを、全国でただひとり現職警察官として告発した愛媛県警巡査部長/仙波敏郎さんの闘いの記録、東玲治著『ドキュメント仙波敏郎』創風社出版(2007年)を読んでいます。
捜査力が落ちたといわれる内部事情を自ら浄化し、名誉挽回してほしいと願っていますが・・・

Koutijoukouen7■遵法精神に欠ける警察

「告発を決断したのはなにも金だけの問題ではない。警察官だけは、法を曲げてはならない、不正をしてはならないというのが僕の考えなんだ。順法精神に欠ける警察のツケは結局、県民にしわ寄せされる
それが、仙波の口癖だ。(p25)

■人事の要諦

「クセのあるやつは使いにくい。しかし、そういう警察官でなければ、いい仕事もできない。なぜなら、警察官、とりわけ刑事というのは職人的な気質を求められるからだ。上に立つつものは、そういう人材の登用にも務めなければ、結局警察力の低下を招いてしまう。それが、人事の要諦だ」・・(p46)

■警察に対する信頼感

警察に対する信頼感は、結局刑事警察の成果であって、交通警察、公安警察ではない。しかし、事態はそれと逆の方向にまっしぐらに進んでしまった。元に戻すことは容易ではない。
この、刑事警察の能力低下と、裏金問題の深刻化とは、一体不離の関係にある。なぜなら、刑事警察部門は、まさに裏金づくりの本家本元だからである。裏金づくりという犯罪と出世がセットにされてしまうと、まじめに犯罪捜査に取組むことより組織適合を図ることを重視する者が幅を利かせるのは理の当然であろう。(p46〜47)
(『ドキュメント仙波敏郎』より引用/下線は引用者)


《写真は高知城公園/げき撮影》

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