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2008年1月20日 (日)

子孫を苦しめる原子力 4

槌田敦さんの名著『エネルギーと環境』(1992年)、
抄読13回目は、毒物管理を子孫におしつける犯罪行為。
再処理で生じる極めて厄介な毒物(高レベル放射性廃棄物)を、100万年先まで子孫におしつけてはならない。

Monoibe2■第四の犯罪

今後、原子力「平和利用」を一切中止したところで、すでに大量の毒物が存在している。これらは、管理しつづけなければならない。
原子力を利用して利益を得たわれわれの世代は、まもなく死んでいく。そうすると、毒物の管理は子孫がすることになる。・・・子孫はこの毒物という負の遺産の管理労働から逃れることはできない。・・・他人に強制労働を強いることは犯罪であり、原子力「平和利用」を推進する者は強制労働の犯罪者である。

この毒物を管理するのに、・・エネルギー資源と物質資源が必要である。負の遺産という性質から考えて、この毒物を管理するための必要な資源は、この毒物をつくり、それによって利益を得た者が負担すべきである。
さらに、この毒物管理は100万年とつづくから、その間に管理に失敗して被曝者が出ることもあるであろう。この場合の被曝者救済と毒物回収に必要な資源の負担はやはりこの毒物をつくった者が負うべきである。

しかし、現在、この毒物を生産している電力会社やこれに国策として押しつけている国は必要な資源を積み立てていないすべて、子孫に負担させるつもりでいる

原子力「平和利用」というものは、実にとんでもないことをしたものだ。100万年前には、わが祖先は猿人であったことを考えると、100万年後まで加害することの重大性には、まったく気が滅入るのである。

子孫に負の遺産をひきとってもらう場合、費用は度外視して、より取り扱いが安全にできるようにして引き渡すべきであろう。けっして、放射能を地下に埋めてはいけないのである。
そして、原子力「平和利用」を推進した者に対して、できるだけ早い機会にその責任を明らかにする裁判を開こう
(第3章 もともと虚構の原子力発電 p193〜196/下線と「平和利用」の「」は引用者)


《写真は物部/中島健蔵さん撮影》
写真は【禁転載】でお願いいたします。

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