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2007年12月25日 (火)

ウラン鉱山の放射能

事故対策と後始末とを、いっさい後まわしにして始まった原子力発電の問題点を鋭く告発した名著、槌田敦さんの『エネルギーと環境』(1992年)の3回目は、ウラン鉱山の放射能の問題。
原発や再処理で生じる以前に、ウラン鉱山では大量の放射能が地球の表面にまきちらされてしまいます。

Tatukusiある科学者は、こう発言しています。
「煮ても焼いても消えることのない物質と生物は地球史的に共生できません。ウランなどの重金属を地球深くに重力分化を行った結果生物の住める星になった36億年の地球史を逆戻りさせてはいけません」と。


■ウラン鉱山での放射能

原子力発電のうたい文句のひとつは、燃料が少なくてすむということである。たしかに、100万kw原発でも、年間わずかに40トンの燃料を交換するだけでよい。しかし、原発1基を1年間運転するのに、ウラン鉱石は約10万トン必要である。けっして使う資源の量が少ないというわけではない。
この鉱石を採掘するにはこれの何倍かの岩石を地下から掘り出してこなければならないこのなかには、多量の放射能が含まれているが、それはすべて採掘場周辺にまきちらされることになる。原発を利用することは、使用後の廃物の問題だけではないのである。
動燃は少量のウランを岡山県人形峠で採掘したが、その廃鉱石を鳥取県側に野積みしていた。それが、雨水に溶けて流れ出し、田畑を汚染している。この廃鉱石から出るラドンガスは、通常の自然濃度の7000倍で、付近の民家を襲っている。
世界の原発施設はすでに3億kwを超えた。したがって、毎年ほぼ1億トン程度の廃鉱が世界のウラン鉱山の周辺に野積みされているのである。
(第3章 もともと虚構の原子力発電 p157〜158)


《写真は竜串/中島健蔵さん撮影》
写真は【禁転載】でお願いいたします。

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