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2007年8月16日 (木)

湯川秀樹博士の危惧

原子力委員会の初代メンバーであった故湯川秀樹博士が、始まったばかりの日本の原子力政策に抱いた危惧と苦悩について、同じ物理学者である武谷三男さんの著作から窺い知ることができます。

Jinnbeisame『武谷三男現代論集1/原子力/闘いの歴史と哲学』より抜粋

この正月(1956年)に、日本の原子力委員会があわただしく発足するや否や、「米国と動力協定用意」という新聞記事の見出しの正力(松太郎)原子力委員長の放言問題が起こった。・・・これは学者側の委員にとって、寝耳に水というわけで、湯川委員は涙をださんばかりに憤慨して原子力委員を辞めるといいだしたほどであった。p87

結局、政府与党は、湯川さんの内外における名声だけを利用し、意見を用いるつもりは初めからないことは明らかだった。・・・
その頃、学者側3委員と私どもが語る機会があったが、湯川さんを除いては自分たちの力を過信し、私が事態の困難さを指摘してもかなり甘く見ているようであった。しかし、事態は予想どおり原子力委員会を無視してどんどんと進行していった
・・・湯川さんは私どもが心配したとおり、原子力委員の繁忙に耐ええず、とうとう持病の神経症が再発して、委員会にまったく出席しなくなった。このような中を、日本の「原子力」と称するものが進行する。p90〜91

原子力の現段階と湯川氏の辞任(「科学画報」1957年5月号)
宇田川原子力委員長は、一方では湯川博士を慰留するといいながら、他方では明瞭に湯川博士の慎重論をじゃまがって、後任は技術者系統をえらびたいと放言した。p106〜107
(下線は引用者)


高知県民をなめたらいかんぜ!!
みなさんの意志表示で核廃棄物拒否条例を制定しようではありませんか。六ヶ所村での再処理を止め、伊方のプルサーマルを止めるためにも。「高知県・核廃棄物拒否条例請願署名用紙」をダウンロード


《写真はジンベイザメ/岡田充弘さん撮影》

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