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2007年7月10日 (火)

制御棒神話の崩壊

この4月、東洋町に泊まり込んで町長選挙をサポートしてくださった、東京の高木章次さんの『日本の原発』という記事から「制御棒神話の崩壊」の部分を、ご紹介しましょう。DAYS JAPAN 7月号からです。

Sukumo_3昨年末の、中国電力のデータ改ざんをきっかけに、経済産業省原子力安全・保安院が、全電力12社に総点検を指示、3月末に報告が出ました。原発に関しては97事例455件という恐ろしい結果が出たのです。4月には、さらに追加事例の報告がありました。

驚いたのは、沸騰水型原発(BWR、原子炉の中で蒸気を作りタービンに送るので、放射能が外に漏れやすく作業員の被曝も多い。再循環パイプ配管は特に地震に弱い)で、定期点検中に制御棒脱落事故やその一歩手前の誤注入事故(合計20件)を多くの会社が隠していたことです。
原発の安全は、(核分裂を)止める、(燃料を)冷やす、(放射能を)閉じ込める、の3つを基本としていますが、その中でも最も重要なのは、核分裂を止めるための制御棒がすべて、原子炉に確実に入ることです。

しかし、2件の脱落事故では、臨界(核分裂が継続する状態)事故まで起こしていました。
北陸電力は、石川県の志賀原発1号基で、1999年6月18日に制御棒3本が脱落し、臨界状態となり、緊急停止もできなかったことを今年3月15日に発表しました。これは暴走事故につながる即発臨界でした。
この事故を公開していれば、茨城県東海村で3ヶ月後の1999年9月に起きたJCOの臨界事故(多数の作業員が被曝、2人死亡)を防げた可能性があったでしょう。
東京電力は、1978年11月2日に、福島第1原発3号基で5本の制御棒が脱落して、7.5時間も臨界状態になっていたを、今年3月22日に発表しました。

今回の隠蔽発覚問題では、密室の中で拙速な収拾が進められています。問題点は
1 情報公開がきわめて不十分で、何がおきたのか不明のまま
2 国は制御棒(駆動装置)の構造的欠陥について検討せず、操作手順の問題にすりかえ
3 国は原子炉等規則法違反による運転停止や運転取り消し処分を回避


高知県民をなめたらいかんぜ!!
みなさんの意志表示で核廃棄物拒否条例を制定しようではありませんか。六ヶ所村での再処理を止め、伊方のプルサーマルを止めるためにも。「高知県・核廃棄物拒否条例請願署名用紙」をダウンロード


《写真は宿毛/中島健蔵さん撮影》
写真は【禁転載】でお願いいたします。

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» 柏崎刈羽原発・排水温度データ改ざん [政治]
記事:     同原発の千野宗雄所長ら幹部が会見、 「データの不適切な補正があったことについて、 地域の皆様におわび申し上げる」と述べた。 全記事 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061201-00000123-mailo-l15 多分この程度は原発の安全管理にはほぼ影響ない。 でも、この程度のことさえ隠さなければいけないほど 原発と言うものは危ういのです。 少しのほころびで本当の姿が明らかにされるのが怖いのです。 専門家なら本当は危険なこと絶対に分かって... [続きを読む]

受信: 2007年7月11日 (水) 10時46分

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