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2007年7月 5日 (木)

劣化ウラン弾

きのう7月4日は、高知市が空襲で丸焼けにされてから62年目の「高知空襲の日」。市内2か所で、二度と戦争をおこさないよう、平和を祈念する空襲展が開催中です。

先だって話題になった劣化ウラン弾ですが、日本の原子力発電所は核燃料を米国に依存しているので、湾岸戦争以降米軍が多用する、きわめて非人道的な核兵器と私たちとは無関係ではないのです。
Hamanoprokumo_17劣化ウランは、ウラン核燃料や核爆弾製造のために、ウラン235を製造(濃縮)する過程で大量に発生する核のゴミ
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/UMRC/du_human_effect.htm
天然ウラン(ウラン235:0.7%)を濃縮して核燃料(ウラン235:3〜5%)は作られますが、その過程で大量の低濃度ウランが発生します。一般に核燃料1kgを製造するために、0.2〜0.3%という天然ウランよりもウラン235の含有率が低いウランが5〜10kg生み出されると言われています。これがいわゆる劣化ウランです。この劣化ウランには全く使い途がありません。つまり核のゴミに他ならないのです。
劣化ウラン弾とは、その「核のゴミ」から作った兵器
劣化ウランは、原発の燃料としては使えないのですが、鉛より1.7倍も大きい、非常に大きい密度を持ち、また非常に堅いため、放射能による被害を考えなければ、戦車や装甲車両の装甲を打ち抜くための砲弾(装弾筒付有翼徹甲弾(APFSDS)という特殊な砲弾)の材料としては最適な物質です。1991年の湾岸戦争では、劣化ウランは戦車砲弾や航空機の機銃弾として使用されていましたが、1997年以降アメリカは、貫通爆弾や巡航ミサイルなど、さまざまな兵器に劣化ウランを大量に使うようになっていると言われています

米軍は1995年、沖縄県鳥島で1520発の劣化ウラン弾を射撃。この事実を1年間秘匿していたが、ワシントンタイムズのスクープで明るみにでた。
劣化ウランの半減期が地球の寿命と同じと知り驚倒するのは私ひとりではあるまい。
(『劣化ウラン弾 Metal of Dishonor』日本評論社/1998より引用)

核のごみは、ウラン鉱山採掘段階から、核燃料の濃縮工程を経て、再処理に至るまでの全プロセスで発生します。その捨て場に困って、いや戦争を意図して、兵器転用されるなどということは、人間ではなく悪魔の仕業としか思えません。


高知県民をなめたらいかんぜ!!
みなさんの意志表示で核廃棄物拒否条例を制定しようではありませんか。六ヶ所村での再処理を止め、伊方のプルサーマルを止めるためにも。「高知県・核廃棄物拒否条例請願署名用紙」をダウンロード


《写真は大岐の浜/岡田充弘さん撮影》

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コメント

外京様は、お優しいですね。
西村様への記事と思いますが、はっきりと否定はせず、
核のゴミということで劣化ウランと再処理を関連づけ‥
でも、ちょっと無理があるのではないでしょうか。

>劣化ウランは、原発の燃料としては使えないのですが、

U238は中性子を吸収して核分裂するPu239になりますから、
劣化ウランも核燃料として扱われる国際規制物資で、
日本では将来の利用のために貯蔵されています。
アメリカは再処理しない方針だったので、「ゴミ」でしたが。

重金属毒性のある劣化ウラン弾の廃絶には何の異議もありませんが、
「核兵器」と呼び、病気の子どもの写真などを展示して
反核・反米プロパガンダに利用する運動には激しい嫌悪感を覚えます。
多少でもわかる人なら、放射線障害の原因となるとは考えにくいのです。
小出先生も、そうおっしゃっています。

>劣化ウランの半減期が地球の寿命と同じと知り驚倒するのは私ひとりではあるまい。

この方は、何に驚かれたのでしょうか。
半減期が45億年もあるということは、滅多に崩壊せず、
ほとんど放射線を出さないという意味です。
長寿命で言えば、例えば、ビスマス209の半減期は1900京年。
放射性同位元素には違いありませんが、海外では医薬品に使われています。


高レベル放射性廃棄物は劣化ウラン弾に転用される…
そんな認識から反対したと思われたら、恥ではありませんか?

今回の選挙で処分場賛成派の町長が負けたのは、
「反対派が誤った情報を流し恐怖を煽った結果」
という評価が下されています。
放射性廃棄物が地中で爆発するとか核暴走するとか、
でたらめな宣伝がされたのは事実ですから、反論できません。

反対は正義だから、そのためには何を言ってもいい…
そう勘違いした一部の人のために、
真面目に反対理由を積み上げた方たちの苦労が台無しです。
非常に残念なことだとは思われませんか?

だから、良かれと思って変な作り話をする方には、
一言注意する必要があると思うのです。
西村様からは何の返答もいただけませんが…
「発言に責任をもつ」というのは、実名か匿名かではなく、
指摘されたことにきちんと応えるということではないのでしょうか。

投稿: リバー | 2007年7月 6日 (金) 22時21分

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