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2007年7月12日 (木)

プルトニウム発電の恐怖

昨年秋、『プルトニウム発電の恐怖/プルサーマルの危険なウソ』と題する本が発行されました。著者は、元京都大学原子炉実験所講師の小林圭二さん、原子力資料情報室の西尾漠さん、そして全国各地でプルサーマル阻止の闘いを続けているみなさんです。
少しずつご紹介していきましょう。

Niyodogawakakou_7プルサーマルは、プルトニウムで燃料を作り、いまの原発(軽水炉)で燃料の一部として使うことです。その計画については、主に危険性に注目が集まっています。プルサーマルによって原発の危険性は確実に増大します。しかし、国際道義上の問題はより基本的です。
プルトニウムはもともと地球にありませんでした。それが最初に人の手で作られたのは原爆を作るためです。人類初のプルトニウム利用は、第2次大戦中、アメリカが長崎に落とした原爆でした。一瞬にして数万の住民が殺害され、最終的に約10万人が犠牲になります。しかし、戦後の世界はその未曾有の犠牲よりも破壊力の巨大さに注目しました。大国は熾烈な核兵器開発競争をくりひろげ、アメリカ以外にソ連、イギリス、フランス、中国があいついで核を保有するに至ったのです。
プルトニウムは、原子炉と再処理工場によって製造されます原子炉と再処理は原爆を作るために開発された技術で、のちに原子炉が原発の熱源に、再処理施設が高速増殖炉用燃料製造に転用されました。
しかし、核放棄の見返りであったはずの「平和利用」が、皮肉にも核兵器の拡散をもたらしました。軍事利用と「平和利用」との間に技術的な違いがないからです。インドとパキスタンは、「平和利用」によって原爆保有に成功したのです。
今や世界のすべての国がプルトニウム商業利用の中止や縮小へと向かっています。
日本だけが世界の流れに逆らい、これからプルトニウムの大量利用、大量流通に踏みだそうとしています。プルサーマルがはじまると、事故や核拡散の恐れが格段に高まります。日本がそんな時代にはいることをどの国ものぞんではいません。・・・
(小林圭二さん/まえがきより抜粋引用/下線は引用者)


高知県民をなめたらいかんぜ!!
みなさんの意志表示で核廃棄物拒否条例を制定しようではありませんか。六ヶ所村での再処理を止め、伊方のプルサーマルを止めるためにも。「高知県・核廃棄物拒否条例請願署名用紙」をダウンロード


《写真は仁淀川河口/西村健一さん提供》

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コメント

先日、浜岡原発もプルサーマルOKと国の許可が下りてしまいました。
保安院は、「プルサーマルと地震の問題は別個に考えて」ととんでもないことを言っています。
浜岡原発が東海地震に耐えられるか、それが地元の一番心配の種なのに、それを棚上げしてプルサーマルをさっさと進めるとは言語道断!
8月には地元で公開シンポジウムをするそうですが、それも地震についての内容はなし。話にならない。
だいたい浜岡原発だけが、安全協定の中に地元の事前了解事項が入っていないのです。
国や中電は、地元の理解を得て進めると言ってるけど、じゃあなぜそれをよそ並みに文書に入れられないのか不思議でなりません。
とにかくプルサーマルより地震対策が先でしょ!としつこく言い続けています。

投稿: 理恵 | 2007年7月12日 (木) 11時45分

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