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2007年7月13日 (金)

プルサーマルは原子力政策破綻の隠蔽策

きのうに続き、『プルトニウム発電の恐怖』から、プルサーマルの欺瞞性をご紹介しましょう。

Hharisennbonnjpg_7「プルサーマルは原子力政策破綻の隠蔽策」
1995年の高速増殖炉「もんじゅ」事故で状況は一変したのです。高速増殖炉実現の見通しがまったく不透明になりました。実はそのときすでに、先行していた外国はすべて高速増殖炉開発から撤退していました。その理由は、
1)軽水炉にくらべて暴走しやすいなど危険性が格段に大きい
2)そのため安全対策に巨額を要するなど経済的に成り立たない
3)核拡散の危険が飛躍的に増大する
からでした。「資源小国」をかこつ日本は、高速増殖炉の圧倒的魅力に目がくらみ、世界の情勢が見えていなかったのです。
高速増殖炉の破綻は、先送りされてきた原発使用済核燃料処分問題をにわかに浮上させました。六か所再処理工場のある青森県をはじめ各原発立地が、核のゴミに過ぎなくなった使用済核燃料の将来を危惧して、使用済核燃料の受け入れや貯蔵量の増加を忌避したからです。それは、全原発の停止を招きかねない大問題でした。
1997年1月、突然新聞紙上に全電力会社のプルサーマル導入計画が公表され、プルサーマル導入へ向けてめまぐるしい動きが起こりました。それまで30数年間、事実上放置されてきた国策の突然の異常な動きを怪しんだ人は少なくなかったでしょう。
原子力委員会が2003年8月にまとめた『核燃料サイクルについて』には、「プルサーマルが着実に進めば、国内の再処理工場で回収する以上のプルトニウムを利用することになると考えられ、わが国が国内および海外において保有するプルトニウムの総量は減少する傾向になると考えられます」とありました。プルトニウムは、高速増殖炉で増やすものから「減少する」ほうが好ましいものに変わってしまったのです。
余剰のプルトニウムをもたないために、ふつうの原発で燃やすしかないというのが、プルサーマル推進の理由となっています。すなわちプルサーマル計画こそ、核燃料サイクル路線の行き詰まりの産物であり、プルトニウムがやっかいなゴミであることの象徴に他なりません。
(小林圭二 西尾漠/編著『プルトニウム発電の恐怖』2006より引用、下線は引用者)


高知県民をなめたらいかんぜ!!
みなさんの意志表示で核廃棄物拒否条例を制定しようではありませんか。六ヶ所村での再処理を止め、伊方のプルサーマルを止めるためにも。「高知県・核廃棄物拒否条例請願署名用紙」をダウンロード


《写真はハリセンボン/岡田充弘さん撮影》

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