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2007年5月 2日 (水)

核の廃物どう対処するか

核の廃物にどう対処するか、石橋克彦さん/神戸大学が
よくまとまった問題提起をされています。『科学』5月号/岩波書店発行からの抜き書きです。

Kochijokoen52「混沌を生むだけの高レベル放射性廃棄物処分場の立地調査」

地震の揺れは・・・震源断層の真上では十分激しいし、揺れとは別に必ず生じる岩盤内部の変形と力の変化が極めて重要である。それは岩盤内の無数の微小な割れ目を膨張・収縮させて中に含まれる地下水を流動させる。
地震によって何が起こるかは、実際の処分場が少なくとも1回の本物の南海巨大地震に襲われてみなければわかるはずがない。それですら複数回の累積的影響については無力である。

活断層と火山に近ければ応募しても調査対象にしないとされているが、直下の巨大断層が考慮されていないのは、この制度の科学的稚拙さを余すところなく示している。

根本的には・・・地層処分の実現可能性自体が問題である。原子力委員会は、1962年や73年の報告書では、日本列島で地層処分を実施することには否定的だった。ところが76年頃から、欧米の安定大陸で発想された地層処分に安易に追随し、・・・中立的・客観的レビューをまったく受けていない。
日本列島における地層処分の安全性には、科学的に多くの疑問があり、技術的にも岐阜県瑞浪市の研究施設が大量湧水で長期間止まっているなど、未解決の問題が多い。

いま地層処分につき進むのは余りにも拙速であり、長期間の地上管理という選択肢や、再処理しない直接処分という選択肢も含めて、核の廃物にどう対処するのが最も賢明か、日本社会全体で真剣に再考することこそ、最緊要であろう。


《写真は高知城公園/げき撮影》

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