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2007年4月 9日 (月)

東洋町だけの問題ですか

東洋町を核のごみ捨て場にしないよう応援している仲間の、成川さんの激励文です。
http://blog.livedoor.jp/narijun1/

Shimanto_1東洋町だけの問題ですか?

 東洋町の高レベル放射性廃棄物の最終処分施設建設をめぐるゴタゴタが、とうとう全国の夜のTV特番に登場し始めた。昨夜(4/5)は、筑紫哲也が、「推進派、反対派どちらも気の毒ですね」と人事のように番組を締めくくった。田舎を都会のゴミ捨て場くらいにしか考えていない一都会人のつぶやきにしか聞こえなかった。ニュースキャスターに、問題の深刻さがわかっていないのだから、どうして国民にそれを説明することができようか。

 筑紫哲也は、何ら方向性を示せないまま、両派に同情することで逃げたが、原発のゴミ問題は、直視し、議論さるべき世界の大問題である。

 現在、原発のある地域で育った人の結婚が、相手側の親の反対で破談になるケースがあると聞く。原発周辺では、空と海の両方から放射能汚染が進行しているので、これは差別とも言いにくい。かって、広島や長崎で被爆した人は、結婚のときさまざまな問題に直面したと聞くが、それに似たことが起こっているのである。とすれば、東洋町に高レベル放射性廃棄物処分施設ができたりしたら、今後は高知や徳島出身の人が同じ問題に直面することになるのではないか。私は、まだ見ぬ孫やひ孫が出身地を隠さなければならないのは、かわいそうと思う。

 近く東洋町でこの処分施設建設を左右する町長選挙が行われることになった。推進派の1人は、反対派候補を批判して、「室戸の人ではねー」とTVで語っていたが、争点は東洋町だけの問題ではない。高知徳島の住民全体にかかわってくる問題だと思う。室戸の人でも反対の熱意があるなら資格はあると思う。

 今、人類の歴史を400万年とし、4mでその長さを表わすと、電気利用の歴史100年は、0.1mmである。電気利用は、人類にとって普遍的なことではなく、何が何でも原発に頼らなければならないというものでもない。

 地方を犠牲にしなければ成り立たないようないびつな原子力政策は、すべからく変更すべきである。さらには、今後多くの人を放射能汚染に巻き込むであろう原発そのものを中止する勇気を、国の指導者は持つべきであると思う。

 今、この国のあり方が問われている。


《写真は四万十/中島健蔵さん撮影》
写真は【禁転載】でお願いいたします。

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コメント

核廃棄物が「日本のどこにも行き場がない」のは、原発のスタート時から指摘されていました。
いわゆる「トイレなきマンション」です。
それを無視して日本列島に55基も作ってしまい、今頃何を、と思います。

今原発をめぐる状況で一番問題なのは、情報が住民にきちんと知らされていないこと。
一方的な「説明会」だけがなされ、出た質問にはきちんと答えず、それで「地元の了解は得られた」とは、呆れてものが言えません。
国や電力会社は自分たちに都合の悪いことは隠しています。

例えば、先月私の住む町でもたれた経産省主催のプルサーマル講演会。
会場から「一般的なプルサーマルの説明ではなく、大地震の予想される当地でプルサーマルをやって大丈夫かどうか、推進、反対両方の専門家を呼んで公開討論会をしてほしい」という声が複数出、最後はコーディネーターまで国の担当者に「どうですか?」と念押ししてくれました。
しかし、国の担当者はこれにまともに答えず、後日地元新聞の一面を使った経産省のPRページ=講演会の詳細報告にも、この質問のことは一切掲載されませんでした。

先月東洋町でもたれたような、意見の異なる専門家が揃っての公開討論会を当地でもしたいのですが、何度県や自治体に交渉してもなかなか実現しません。
聞くところによると、推進側の先生は反対側の先生との同席を嫌うそうです。
そんな具合で、いろんな意見を聞いて判断しようにも、その材料すら住民は得ることが難しいのが現実です。

今回の東洋町の問題でもそうですが、マスコミはとかく原発を「賛成派」「反対派」に分けて報道したがる。
でも実態は、情報があまりにも少ないので、いろんな角度から検討することすらできない、これは賛成反対以前の問題です。

投稿: さくら | 2007年4月10日 (火) 15時16分

 ととさんへ

 気にしないでください。不快でなくとも反論はします。

 1973年第4次中東戦争が起こったとき、エジプトにいました。いわゆる石油危機の引き金になった戦争です。直後にパリ、ロンドン、東京と移動しました。その時、大都市のネオンが消え、夜が暗くても、人々は生きていけるということを目撃しました。朝日新聞朝刊は2枚しかなかったけれど、私は困りませんでした。

 石原さんがまた都知事に選ばれ、オリンピックというネオンサインを灯すつもりのようですが、原発に反対している私には、かなりの逆風のように感じます。

投稿: 文三 | 2007年4月10日 (火) 15時05分

管理者へ

私のコメントに不適切な表現がありましたこと
お詫び申し上げ、削除をお願いいたします。

投稿: とと | 2007年4月10日 (火) 14時00分

 ととさんへ

 「日本の何処にも行き場がなくなって初めて先に進む話」でいいのではないでしょうか。どこにも捨てようがないなら、こんなゴミは出ないようにしようと考えるのが、理性ある人の道ではないでしょうか。ドジな奴の庭に捨てればいい、と考えるのは、その道に外れていると思います。

 原発推進はどうやら出口なしの地獄らしいと思うので、皆でひき返しましょうよ、と私は提案しているのです。どこが絵空事ですか?

投稿: 文三 | 2007年4月10日 (火) 09時53分

核の恩恵は現実的に存在しています。
また、核の脅威も。それすら認めようとしない、
隠蔽体質。また、認めたところで開き直るのは
歴然でしょう。でも現存するからこそ何時かは
【何処かに埋めなければならない】のでしょ。
認めることを恐れていては先に進まない気がしています。
東洋町に限らず、日本の何処にも
行き場がなくなって初めて先に進む話。
絵空事の反対運動でなく、本質的な論議を
何時かは国民がしてくれることを願いつつ・・・

投稿: とと | 2007年4月10日 (火) 00時30分

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