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2007年2月24日 (土)

叙事詩『六ヶ所村』

EVHA HOUSEの若者アート集団主催で、きのう『六ヶ所村ラプソディー』高知市上映&監督トークがあり、300人以上が鑑賞しました。
ある県議さんは「いい映画だった」「高知県下各ブロックでせないかんね!」と力強い感想でした。「監督のお話がよかった!」と涙をにじませて感動を語ってくださるみなさんもいました。
鎌仲ひとみさんが「いま世の中が利潤追求ばかりになっているとき、黙っていないで"それはおかしい"ときっちり制止するためには、地域で顔の見えるネットワークをつくること」と2回目のトークで話してくださったことを、これからも続けたいです。たのしい一日でした。

Shimanto4_4監督と同窓かつ探検部先輩にあたる、成川順さんの感想を、許可をいただいてご紹介いたします。

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 昨日、鎌仲ひとみ監督の「六ヶ所村ラプソディー」を見ました。期待していたよりはるかに優れたラプソディー(叙事詩)に仕上がっていました。監督は、学生時代に「最後の丸木舟」(トカラ列島)というドキュメント映画を見て、この道に入ったのだそうです。私もその映画は見ていたので、なるほどな、と思いました。叫ぶことなく、淡々と事実に語らせる手法だったのです。冒頭、工業団地を作るための用地買収が終わったところで、いかなる工場も来なかったというエピソードが紹介されました。住民は核燃料再処理工場が来るとは露知らず、すでに土地を売却してしまっていたのです。今回の東洋町の高レベル放射性廃棄物最終処分施設への「応募」にも そんな巧みな罠が仕掛けられているのでは、という予感がしました。国が、住民の反対運動をいかに巧みに、いかに陰湿に、いかに強引に潰していったかもよくわかりました。また、迫り来る放射能汚染のために、これまで通り自然とともに生きていこうと固く決意していた人たちの生活が破壊されつつある現実が、ひしひしと伝わってきました。

 監督自らが、知的で明瞭な声でインタビューもナレーションも引き受けています。「知識のない声優には任せたくなかった。私にしかできないと思った」と自負を語っていました。実は、カメラも自ら回していたようです。推進派を撮ることになったとき、カメラマンが「推進派は撮りたくない」と言い出し、激突したらしいのです。それで、カメラも自ら回したのだそうです。「途中からカメラワークがおかしいのに気づきませんでしたか」 と笑っていましたが、気づきませんでした。カメラもお上手でした。

 鎌仲ひとみ監督が、「東洋町ラプソディー」を作り始めることにならなければいいがな、と思いました。


《写真は四万十川/中島健蔵さん撮影》
写真は【禁転載】でお願いいたします。

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コメント

「顔の見えるネットワーク」――いい言葉をいただきましたね。それは、それぞれの人のさまざまな事情を理解し、異なる意見やいろいろな方法のあることを認め合うことから始まると思います。時間の使い方も異なるし、時には大きく遅れる人を待たなければならないことも生じるでしょう。
そんな時、自分のペースを守りつつどれだけゆっくりと構えられるか、これがポイントとなるのではないでしょうか。

自戒も含めて書きました。

投稿: kazuko | 2007年2月25日 (日) 10時08分

大変良い内容の映画でした。また何故これほど深刻な問題なのに知らなかったのかと思います。
 多数の市民が鑑賞すべき映画です。

 感情的にならず、一方的にならず淡々と映画は進みます。それだけに恐ろしさを感じました。

 「核は空気のようなものだ」と言い切れない、恐ろしさを感じました。

 関係者の皆さんお疲れ様でした。若い人たちも頑張りました。ありがとうございました。

投稿: けんちゃん | 2007年2月24日 (土) 11時39分

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