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2007年1月 9日 (火)

伊方原発見学記 

高知県には誇らしい市民運動史があります。窪川原発反対運動です。高知県西部の旧窪川町に起きた原子力発電所建設の動きを、町民ばかりか超党派で県民が応援し1990年12月、町議会が立地調査協定の撤回を決議しました。
当時の運動に関わってこられた方から、伊方原発見学記が届きましたので、ご紹介いたします。
伊方原発から高知市までは直線距離で約120kmですが、道のりはあったようです。  
 
Hennro_42006年11月2日、理事をしている高知市防火管理者協議会で愛媛県伊方原発の見学に行ってまいりました。
道中、原発の高レベル放射性廃棄物の受け入れを巡っての町政混乱に、町長が終息宣言を出したばかりの津野町を経由しました。ところどころに受け入れ反対の野立て看板が残っています。
伊方まで愛媛側の山も深く、休息を入れて4時間半もかかりました。高速を使えば大阪にたどり着けますね。
 
伊方では防災業務の改善に繋がる具体的な話は聞けませんでした。「テロ対策」の4文字で、その対極にある情報開示を封じ込めてしまった様子です。
仕事に繋がらない内容のお話をひたすら聞く羽目になりました。
 
佐多岬半島の根元、丘の上に建つビジターハウス『伊方きらら館』では、主に断層と高レベル廃棄物の廃棄について説明があり、皆さんの問いには、係官はにこやかに答えておりました。
青い石の岩盤は特に強固でその上に建ててあるから地震に強いこと、高レベル放射性廃棄物は東京タワーの高さほども深く埋めるので大丈夫だと、模型で図示していました。
 
「テロ対策」とは便利な言葉で、期待された原子炉を内蔵した原発本体が収納された建屋の見学には入れなくなっていました。
原発を遠望できる波止場が写真が許可される唯一の場所で、他で撮影を見つければカメラを取り上げるとのことです。
 
波止場の対岸に原発が3基あるのですが、『転落しないで下さい、テロ対策で這い上がれません』と説明です。
案内嬢は『皆さま、ピストルはお持ちでないでしょうね』とか、盛んに親父ギャグを連発しますが、笑えません。
 
正門ゲートに降りてくる坂道に『原発さよならネットワーク四国』の立て看板が立っていて、ビジターハウス横のゲート内なので驚きましたが、反対派の敷地なので仕方がありませんという説明です。
でも誘致されてきた原発だと力を入れていました。
原発が必要なのは国の政策、ここへ誘致したのはあくまでも伊方町であるという、請われてきたのだというスタンスです。
 
原発建屋のすぐ側の見晴らし所から再び説明を聞きました。
1750人が働いているが、被爆検診時には2500名が受けるということです。
全て八幡浜などからの通いで敷地内に住宅はないこと、これは危険だからではなくて敷地がないからとの説明です。
通いには通行証を持たした送迎バスなどで路上の混雑を避けている、しかし零細な業者はそのまま乗り入れているとのことで自家用車が多くみられました。
八幡浜からタクシーで来ると往復1万円ぐらいになるとのことで、時間に遅れずにだれもが来ているとも説明です。
 
「数年後に情勢が変われば、立ち入り見学を再開する」と言ってはいましたが、ますます険悪化する国際情勢ですから、立ち入り見学をさせるつもりは当分ないと見るべきでしょう。
2001年の9・11テロ以来、伊方原発の沖合いに1隻は巡視船を待機させているというご時勢です。むしろ「テロ対策」を口実に国民への情報開示を怠り、より安全性を不確実なものにしてゆく恐れがあります。
 
正門ゲートでは放射性物資の持ち出しはないか、所定位置でバスぐるみ精査がおこなわれています。放射線治療を受けている人はひっかかる精度だとのことです。
 
四国電力の招待旅行は続いており、八幡浜のホテルから最近は松山市内の全日空ホテルに代えて一泊食事交通費ともに3000円でなされていると説明していました。
この度は四電さんへ土産のお菓子箱を持参しての日帰り自主研修旅行でしたが、電気代にこのような出費も含まれているということは忘れることが出来ません。


《写真は大岐の浜/岡田充弘さん撮影》

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コメント

今日も東洋町と県拒否条例制定要請書の署名活動。故郷の集落で、中学時代の先輩にお願いをすると、わしは賛成へ署名しちゅうき、といって断られました。もう、津野町は終息宣言しているから、かまわんと違いますか、と重ねてお願いしましたが駄目。この方はコンビ二経営者でここらではエリート。かなり知的にも高い方。しかし、金には眼のない方です。
「それよりも、伊方の原発が怖いろう」処分場を推進する方は決まってこう言います。こういう人は「それをも止めさせるために、処分場反対せねば」という言葉には絶対に耳を貸さない。
署名運動していると、なまじっかな知識を持っていると自負する人が、間違えているような気がします。
いつまで続くのだろうかと弱気になりながら、署名行脚を続ける日々です。

ところで、夕方お訪ねしたお宅での情報。

以下、その方と、近くで工事をしている六ヶ所村へ行ったという旧葉山村の人の会話。

「去年の暮れ六ヶ所村旅行に行ってきた。費用は7千円だけ、飛行機もホテル代もいらざった。」
「NUMOから出してもろうたかよ。たった7千円でいけるわけがないろう。」
「いやいや、四国電力がだしてくれたがよ。」
「そんなら、わしらあの電気代と税金よ。まっこと
住民をわやにしちゅうねや。四国電力にそればあ金があるんなら、これからは、わしの土地に立てちゅう電信柱の土地代をうんと高く取っちゃお」と、言うちょいた。
聞き書き。

投稿: kazuko | 2007年1月 9日 (火) 22時38分

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