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2006年11月 9日 (木)

人形峠のウラン残土

岡山の石尾禎祐さんから、ご報告いただきました。

Img_zanndoみなさまへ
本日、人形峠の岡山・鳥取県境付近にウラン残土搬入状況の撮影に行きました。ウラン残土レンガに加工のため、20数km離れた鳥取県方面(かたも)地区からのウラン残土の搬入です。
11月7日までにフレキシブルコンテナ2514袋/約3022トン、11日が最終日で合計2635袋/4216トン搬入とのことです。説明では当初は約5000トンと言われてきましたが、16%減です。
ウラン残土の放射線(ガンマー線)は、毎時0.3マイクロシーベルト(通常の土砂0.07同)で、通常値の4.2倍とのことです。

方面(かたも)地区からの輸送は4トンダンプに2袋のウラン残土が積まれ、ブルーシートで覆うだけで、ラドンガスは方面地区から撒き散らしていました。
県境から4mのところでは、ダンプから降ろしたフレコンを、レッカーで吊り、放射線測定(本日の測定値0.23同)の後、段積み場所でビニール袋に入れ、さらに網目のフレコンに入れるという作業を、ノーマスクで行っていました。原子力機構のラドンガス対策は不十分で、このビニール袋への作業をなぜ方面地区で行わないのかと腹がたちました。

またこのウラン残土をレンガにする方式(焼製方式か非焼製方式か未定)は近く決まるとのことで、地元説明をしている東濃、幌延、人形峠を含め全国の10原子力機構事業所にウラン残土レンガを配給するようです。
10事業所でワリカンにすると1事業所421.6トンで、約7億円を使った米国製錬の500トン(約200kg超のウランを製錬したとの話)より、やや少ないとのことです。引き取り手がない場合は、ここに「永久保管」かと尋ねると、「この場所は5、6年で返還するので、全力で搬出(配給)する」とのことです。
冗談で「レンガを1つほしい」と言うと「石井岡山県知事の許可が必要」と答えるありさまでした。
彼らの説明では、必ず各事業所に搬出するとのことですから、東濃、幌延事業所のみなさま、その節はよろしくお願いいたします。もちろん住民のみなさまには、「モグラたたき」に参加していただければ幸いです。
鳥取県方面地区では撤去が終わり完全に勝利したわけで喜びにたえませんが、ウラン残土は10億円を使い、JISレンガにしても、放射能はそのままです。「スソ切り*」したと言ってもホームセンターで売るわけにもいかず、こまったものです。(*注:スソ切りとは、低レベル放射性廃棄物の危険値の小さい値/スソを無視して切り捨てて処理しようとする、危険な動きを指します。)

私の視点では、鳥取県方面(かたも)地区から裁判勝利で撤去した約3000立方米のウラン残土は、原子力機構がそのうち500tを米国製錬にまわし、鉱さいをアメリカ先住民の住む聖なる地に投棄したのであり、残りの約5000tは人形峠に運びレンガ加工して幌延や東濃などに搬出するわけで、そんな犯罪を許すことができないのです。
また、住民運動も市民運動もこの原子力機構などの暴挙を止めることの出来ないテイタラクなのです。
これが原子力の矛盾、放射能のゴミの現実なのです。

原子力の入り口のゴミがこんな状況ですから、出口のゴミ・高レベル廃棄物なんかは、東洋町長や余呉町長がいうほど甘いものではないのです。
その警鐘の意味で撮影に行きました。

そんなことを考えた紅葉の人形峠でした。岡山 石尾禎佑.

《写真は人形峠の搬入/石尾さん撮影》

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